ORDERMADE

飯田鉄工の
オーダーメイドの特徴

建設機械用アタッチメントの開発、設計、製造を一貫して行う飯田鉄工。全国の土木建築解体事業者様、産業廃棄物処理事業者様を対象に、あらゆる状況下で業務をこなすプロフェッショナルツールをつくり続け、現在のラインナップは120種に上ります。掴み製品の「アイアンクロー」、産廃処理機の「エコカッター」、大石掴み機の「ビッグストーン」、2点式の「アルファクロー」をはじめとした、ロングセラーの製品を作り続けてきました。

現場で確実に機能する製品を作ることをモットーに、性能向上や製品改良に取り組む中で、個々のお客様のご要望に合わせたオーダーメイドの製品作りにも取り組んでいます。

使い勝手が良く、機能性の高いアタッチメントの仕様というのは、現場の規模や内容に応じても微妙に変わってきます。飯田鉄工では、こうした細かなニーズに寄り添えるよう、例えばアタッチメントの爪の角度や本数、長さなどもご要望に応じて製造することができます。一案件ごとに豊富な知識と経験を持った専任の設計担当者がつき、ご要望のヒアリングから製品の納品、もちろんアフターフォローまで、迅速にきめ細かく対応いたします。

開発設計課のメンバー

  • 吉永 大介

    吉永 大介

  • 阿部 和宏

    阿部 和宏

  • 大黒貢希

    大黒 貢希

オーダーメイドの流れ

FLOW

  1. ご要望のヒアリング、打ち合わせ
  2. ヒアリング内容をもとに3DCADで製品設計
  3. 2DCADで作成した図面をもとにご提案、細かな仕様のご確認
  4. 製造
  5. 納品
    ※製品の種類、仕様にもよりますが、最初の打ち合わせから納品までは、約6~10カ月程度が目安となります。

スイングコンテナ(HSW-700CT)

クライアント:建設機械用アタッチメントの販売代理店

箱型の“大きなちりとり”で、
高い場所の荷下ろしを効率的に

「ビルの2階や3階で出たゴミを、効率よく下に降ろせる手段はないか」——。

現場でのこんなニーズに対応する製品として、2020年に完成したオーダーメイド製品が「スイングコンテナ」だ。

「こんなもんで積み下ろして、ええんやろうか?」

クライアントは、建設機械用アタッチメントの販売店。この販売店は、現場での声をもとに、飯田鉄工の既存製品であるアタッチメントに箱型の荷台を取り付け、独自にカスタムしたアタッチメントを販売していた。そのカスタム製品の評判が上々であったことから、正式に製品化したいと考えた。飯田鉄工の設計担当の阿部が対応した。初めて聞いたときに率直に思ったのは、「こんなもんで積み下ろしてええんやろうか?」だった。

土木建築解体や産業廃棄物処理の現場では、「大量のゴミをどのような手段で効率的に運ぶか」ということが大きな課題だ。中でもビルの2階以上など、高い場所にある大量のゴミを下ろして運搬することは、特に時間と労力を要する。それまでは既存製品である爪型のアタッチメントに、ゴミを挟んだり乗せるなどしていたが、一度に運べる量が少なく、効率が悪かった。

「目指したのは、大きなちりとり。」

そうした現場の声をもとに完成したのが、「スイングコンテナ」だ。クライアントのアイデアをもとに、ショベルカーのアームの先につける大きな箱型式のアタッチメントを設計。いわば“大きなちりとり”のような役目を果たすアタッチメントだ。現場で使いやすいのはどんな仕様か、細かな部分まで何度も打ち合わせを重ね、約6カ月の試行錯誤を経てでき上がった。

「痒いところに手が届く、新たな製品が生まれた。」

「スイングコンテナ」は用途に応じて付け替え可能なのはもちろんのこと、大容量の箱型式アタッチメントにより、一度に大量(1トン)のゴミを運ぶことができる。ゴミを積みやすいよう間口を大きくしたほか、ショベルカーのアーム角度に応じて、箱が水平になるよう安定性にもこだわった。さらに左右90度のスイングに対応し、移動しやすくしたことで、“痒いところに手が届く”使い勝手の良い製品が生まれた。2020年9月の初号機出荷以来、現場からも「効率的にゴミの積み下ろしができるようになった」と高い評価を得ている。

現場発想のアイデアを隅々にまで落とし込んで具現化した、こだわりの詰まったオーダーメイド製品となった。

鋳物破砕機(HCS-1000X)

クライアント:鋳物鋳造の解体会社

進化を続ける鋳物破砕機、
設計者と16年ぶりの再会。

飯田鉄工の創業は1967年。およそ50年にわたり、時代のニーズに合わせた製品を作り続けてきた。

現在でも、昭和の時代に納品した製品の修理依頼に対応し、部品を提供できることは、歴史を積み重ねてきたメーカーでも珍しい。30年前に作り上げた、鋳物を割るための「鋳物破砕機」も、そうしたノウハウと知恵が詰まったオーダーメイド製品の一つだ。

「時代をこえて設計を手掛ける鋳物破砕機。」

鋳鉄や鋳鋼、銅合金金属など、金属材料を溶かして成形する鋳物は、硬くて丈夫であるがゆえに、壊す時に割りづらいのが難点。専用の破砕機がないと、たちまち刃が磨耗してしまう。

「鋳物の破砕にも耐えうる丈夫なアタッチメントを」という依頼のもと、試行錯誤を重ねて作り上げたのが、現在の鋳物破砕機。今はベテランとなった設計担当の吉永が約16年前に手掛けた。31年前に作った初代破砕機の後、二代目として作った破砕機は、鋳物を割る部分の消耗を考えて交換式へと変更。しかし、小さな整備をしながら未だに交換の依頼は来ておらず、16年の月日にも耐えうる製品力の高さを示している。しかし、当時の吉永は満足せず、「次依頼があれば、もっといいものになるはず」と胸の中で思っていた。

「さらに良いものをつくりたい。」

そして今、動き始めようとしているのが、三代目となる新しい破砕機のプロジェクトだ。吉永が二代目を手掛けてから16年、培った技術や知恵をすべて活用し、今の時代に合わせた新たな破砕機を作るべく計画している。吉永が設計をする時に常に思っていることが「さらに良いものをつくりたい」だ。創業以来続くこの姿勢こそが、飯田鉄工のものづくりの原点であり、お客様に選び続けてもらえる理由だ。